経済発展

世界に進出するトルコの企業

今日、トルコの製造業は世界市場と密接につながり、輸出向け生産を幅広く行っています。トルコの製造業のグローバル経済への統合は、1980年に輸出を基本とした成長政策を取り入れたことにより進み、1996年の欧州連合(EU)との関税同盟発効と2001年経済危機後の再構築によって、さらに強固なものとなりました。世界に進出するトルコの製造業の発展は貿易に顕著に表れています。

食品・飲料・たばこ産業 

生産構造が小規模経営主流の食品産業では、多種の商品生産と貿易が行われている。飲料・たばこ産業は、食品産業よりも中・大規模の企業が多く、過去5年間この分野において飛躍的な発展を遂げています。トルコでは食用肉・肉の加工品、牛乳・乳製品、小麦粉・小麦粉製品、砂糖・砂糖製品、アルコール・非アルコール飲料、野菜・果物の加工品、植物性油と動物性の油、水産物加工、たばこ生産の部門で、3万を超える企業が活動しています。砂糖、茶、食用肉・肉の加工品生産は国営企業が関わっているが、食料品、酒類、たばこ部門は民間企業のみが取り扱っています。

繊維・衣服産業

今日トルコの繊維・衣服産業は、急速に発展を遂げている分野です。綿花の主要生産国の一つであるトルコでは、繊維と衣服の輸出の大部分が綿製品で占められており、繊維生産の約半分が輸出されています。トルコは繊維輸出において世界7位、衣服の輸出では世界4位。また、繊維・衣服産業においてEU市場第2の供給国となっています。ここ数年、中国やインドなど安い労働力の国との競争が問題となり、この分野の成長率は低下しているのも現状です。

繊維・衣服産業が盛んな都市は、イスタンブールブルサ、デニズリ、アダナ、ガジアンテップ、カフラマンマラシュ、カイセリなどです。

ファッション

今日トルコの繊維・衣服産業および皮革産業において、その製品の品質と製造技術は現代の世界水準にあるといえます。

トルコがEUやロシア、トルコ系共和国の市場に地理的に近いこともトルコにとって重要な機会となっているといえます。イスタンブールをはじめとするトルコの多くの都市で、国内または国際規模のフェア、デザインコンクール、ファッションショーが開催されています。

皮革産業と皮革製品製造業 

皮革産業と皮革製品製造業は、2009年現在トルコの製造業における雇用の約1%を占め、5億ドルの輸出を行う重要な分野です。皮革製品の主な輸出先はロシア連邦、イタリア、ドイツ、フランスです。皮革、皮革製品の主な生産地は、イスタンブール、イズミール、ウシャク、マニサ、ブルサ、デニズリ、ボル、ニーデ、ガジアンテップ、コンヤ、ハタイなど。

化学工業

化学工業は2009年現在、製造業生産におけるシェア8.1%、輸出額50億ドルで世界に進出するトルコの主要分野の一つ。さらに、化学工業の一部門である製薬産業も、化学工業の輸出の10%を占め、先進生産技術により国の経済に大いに貢献しています。現在、世界保健機関のGMP(薬品の製造規範)を採用する約300の企業が活動しており、そのうち53は外国資本の企業。

自動車産業 

トルコでの本格的な自動車の生産は1966年に始まっています。オトサンが始めた自動車生産は、その後1970年にトファシュとルノー、1990年代にはトヨタ、ヒュンダイ・アッサン、ホンダの投資で急速に生産を伸ばしました。現在トルコの自動車産業において15社が生産を行い、そのうち5社が自動車を生産しています。自動車生産台数のうちの72.3%が輸出されています。

電子工業 

電子工業は、トルコで飛躍的な成長を遂げている産業分野の一つで、近年では特に消耗部品、通信、およびその下位分野が発展しています。電子工業分野では2009年に、ラジオ、テレビ、通信機器が約19億ドル輸出されている。カラーテレビはこの分野の輸出における主要製品である。

 

家電産業 

近年トルコでは家庭用電気製品製造分野が急成長しています。家庭用電気製品製造分野の大部分が輸出に依存しています。トルコは家電産業において、EUの生産・輸出基地となりつつあります。

貴金属産業

トルコの貴金属産業は、伝統芸術と最新技術を組み合わせ、世界的に有名になりました。線条細工、ニエロ細工、柳細工などトルコ独自の伝統的な技術も注目を集めいます。

鉄鋼業 

トルコは2001~09年に鋼材生産を70%アップさせ、中国に次いで生産増加率の高い国となっています。トルコは、世界の鋼材生産において10位、EU諸国のなかで2位となっています。