注目の博物館

注目の美術館・博物館リスト

トルコにある多くの美術館や博物館では何千年ものあいだ多くの文明が交差したアナトリア地方で発掘された作品が展示されています。トルコの美術館の歴史は19世紀にさかのぼり、現在まで多くの歴史を刻んできました。

アタトゥルクと独立戦争博物館

所在地:アンカラ

アヌトゥカビル(アタトゥルク霊廟)内の博物館は3つの部門から構成されています。最初のものはアタトゥルク博物館で、アタトゥルクの公私にわたって使用した服装や装飾品、贈答品をはじめ写真や資料などが展示されています。2つ目の部門では、チャナッカレ(ダーダネルス)戦争に関して、拳銃や大砲などが展示されています。また防空壕などもつくられており、戦争の実体験ができるようになっています。独立戦争の中でも重要な要素を占めたサカルヤ市民戦争とブユック・タアルルズについても同じような体験ができるようになっています。3つ目の部門は独立戦争(1919年)からアタトゥルクの死(1938年)までの時代のものについて展示がされています。

アンカラ民俗学博物館

所在地:アンカラ

民俗学博物館ではセルチュク時代から現在までのトルコ芸術品の展示がなされており、アナトリア地方の服装や装飾品、靴などのほかに、シワス地方の男女の靴下、ならびにスカーフ、ベルトやハンカチ、婚姻衣料や伝統的なものを目にすることができます。トルコ独特のデザインや素材をつかったもの、絨毯、織物などが展示されています。アナトリア独自の芸術品の例としてオスマン帝国時代のトレイや金属テーブル、カップなども展示されています。またオスマン帝国時代の弓や軽量ピルトルや剣などのほかに、キュタフヤ陶器や他の地方の陶器なども展示されています。

 
エフェソス博物館

 

所在地:セルチュク(イズミール県)

エフェソス博物館はセルチュクの聖ヨハネのバジリカのそばに位置しており、エフェソス遺跡からの出土品を展示しています。主な見所はエフェスのアルテミス像とフレスコならびにモザイク画です。

博物館に入るとローマ時代の模倣の家が展示されており、エフェスで暮らした中産階級の人々の生活を想像することができます。興味深いものとしては3世紀のソクラテスのフレスコ画や2世紀の泉から出土したドルフィンに乗ったエロス像などがあります。エジプトに起源をもつものとして、母親や子供を守る神・ベスなども展示されています。

博物館のハイライトとしては、ふたつのアルテミス像があります。一つは打つくしのアルテミスと呼ばれ1世紀のもの、もうひとつは偉大なアルテミスと呼ばれ2世紀のものです。

 



トプカプ宮殿

 

所在地:イスタンブール

イスタンブールの歴史的半島の先端、マルマラ海とボスフォラス海峡を見下ろすところに位置しているのがトプカプ宮殿。宮殿は城塞で固められており、メインゲートは陸側に位置しています。この建物は1451年から81年にかけて征服王メフメット2世の時代に最初に建設が始まったものです。現在の内部の構成はのちの時代に形成されたもので、トプカプ宮殿はオスマン帝国時代において、1856年のメフメット2世の時代からアブドゥルメジトがドルマバフチェに移るまでの間、スルタンたちの公式の居城として、また政治の中心地として使用されていました。

外部、内部ならびにハレムの3つの部門を合わせて10000人以上の人口を抱えるようになりました。その為必要に応じて増築がなされ、18世紀になってトプカプ宮殿が最終的な形に落ち着きました。そのため、15世紀から19世紀中ごろのオスマン建築の様々な例をみることができます。15世紀から17世紀にかけてはいたってシンプルな様式、その後の18-19世紀にはもっと複雑な内部ならびに外部構造を備えるようになりました。

トプカプ宮殿は1924年に博物館として使用されるようになりました。はれむやバグダット・パビリオン、ソファ・パビリオン、観衆の部屋などのような一部の場所はその建築様式により、また他の部門は宮廷生活をよく反映しています。また博物館では様々なコレクションの展示がされています。

 

 

 

アナトリア考古学博物館

所在地:アンカラ

1997年にヨーロッパの博物館賞を受賞したアナトリア考古学博物館はアンカラの歴史的城塞のある場所に位置しており、ホースマーケットと呼ばれる地域にあります。博物館はオスマン帝国時代の二つの建物を利用されています。

アタトゥルクによってヒッタイト博物館の要請がでたときに同時に、アナトリア文明博物館のプロジェが発生し、二つを統合することによって、世界でも例のないコレクションを備えた博物館となりました。

この博物館では、旧石器時代、新石器時代、銅石器時代、後期ブロンズ時代、ヒッタイト時代、フリギア時代、ウラルトゥ時代ならびに後期ハッティ人部門に分かれています。

 

 

 



チョルム考古学博物館

所在地:チョルム

アタトゥルクが1935年にアラジャホユックの発掘に手がけたときから、チョルムとその周辺の地方は考古学的に注目されているエリアでもあります。アラジャホユックの発掘がはじまった同時期に、ボアズキョイ、オルタキョイ、エスキヤパル、パザルル、クシュサライならびにアリシャルホユックで出土した作品を展示したチョルム考古学博物館はそのコレクションの豊富さでも知られています。1968年にオープンして以来、さらにコレクションの数を増やしていっています。考古学的なことのほかに、この博物館は民俗学的にも優れた内容をもち、地元の文化や生活をよく表現しています。

ヒッタイトの首都・ハットゥシャシュ地域にて1966年につくられたボアズキョイ博物館はチョルム博物館に併合されています。

 

 

海底考古学博物館

所在地:ボドルム

 海底考古学博物館は1964年にボドルム城内部に作られた博物館です。最初に城の改築がされ、後に展示室にて展示がはじまりました。現在では、14の展示室があり、そこには海底から見つかった品々が主に展示されています。

ガラス製品の展示をしたガラス・ホールは1986年にガラス製品を製造するパシャバフチェ社の協力のもとオープンしました。暗い室内で照明に照らされながらの展示です。これはガラスの色をもっと認識してもらうための工夫です。紀元前14世紀から紀元後11世紀までの作品が展示されています。また展示室には水槽もあり、小さいながらも海底での発掘物について説明がなされています。

海底から発掘されたすべての展示物は1984年から1995年にかけてウルブルンから見つけられたもので、1999年にオープンしたウルブルン・ホールにて展示されています。ジェマル・プラックとテキサス大学ならびに海底学研究所の指揮のもと世界で最も古い難破船は紀元前14世紀のものと判明しており、1982年にオウズ・アルプオゼンとボドルム海底学博物館の指揮のもと見つかったものです。

 


アンタクヤ考古学博物館

所在地:アンタクヤ

1932年にハタイにて科学的な発掘調査がはじまり、2~3世紀にかけてのアントニウスやセヴェリウスの時代のローマ美術が集められました。ローマやビザンチン時代のモザイクが見つかり、ゼウス、テティス、オカエノス、アポロン、エロス、アフロディーテなどのギリシア神話にでてくる作品が見つかっています。ハタイ考古学博物館の建設は1934年にはじまり、フランスの考古学者プロストのもと1932年に古代アンティオキアの発掘がはじまりました。1938年に博物館の建設が終わり、その一年後にハタイ県はトルコに統合されています。博物館は1948年にオープンしたあと、1975年には再び構成を変えています。

ハタイ考古学博物館のこれクッションは7つの部屋と2つのホールにて展示されており、出土した場所ごとに分けて展示されています。部屋は大きな窓がり、高さも十分なもので自然の光が十分に取り込めるような構成になっています。ほとんどの展示品にはトルコ語と英語での説明がなされています。

アンタクヤ博物館の中で最も有名なモザイクはメガロプシキア・フントのモザイクで、紀元前450年から475年にかけての大きなものです。ダフネのそばのヤクトから見つかったもので、古代のアンティオクとダフネでの毎日の行動や田園風景を描いたものです。これは考古学者にとって古代都市の構成を知るてがかりとして重要な情報源として扱われています。

2世紀頃の作品と思われるピシケの船、飲酒コンテスト、古代料理のフルコース、幻想的な悪魔の目のモザイクなどを含んだモザイク画も必見です。

 

 

 


アヤソフィア博物館

所在地:イスタンブール

アヤソフィアは世界の建築物の中でも独特の構成をもつものとして数えられています。その壮大で機能的なつくりはオットマン時代の数多くのモスクの好例とも言われています。東洋と西洋の間の例外的な統合の歴史を持つローマ時代の建築様式をもち、キリスト教時代のモザイクやオスマン帝国時代の構造が加えられたアヤソフィアは今日まで残っている建築物の中で世界でも異例なものです。

アヤソフィアは916年の間キリスト教世界のお祈りの場として使用され、のちにモスクとして改造されたあとは481年にわたりイスラム教徒たちが使用していました。1935年にアヤソフィア博物館として再度公開されはじめ、現在までの多くの人々を魅了しています。

1453年にイスタンブールが征服されたあと、トルコの時代がスタートしました。その後何度か改修が行われています。ミフラーブを囲む芸術的な作品はトルコ陶器と細密画でできており、トルコ芸術の好例となっています。直径7.5メートルのコーランの内容を示した丸判が飾られていますが、これは有名なオスマン帝国時代のムスタファ・イゼット・エフェンディの作品でもあります。丸版にはアッラー(神)、預言者ムハンマド、オメル、オスマン、アリ、ハサン、エブル・ベキルとフセインの名が書かれています。ミフラーブの横にはオスマン帝国時代の偉大なスルタンたちの名前が描かれています。



イスタンブール考古学博物館

所在地:イスタンブール

イスタンブール考古学博物館はスルタンアフメット地区のギュルハネ公園の入り口に位置しており、トプカプ宮殿を博物館としてオープンしたオスマン・ハムディがトルコ共和国の文化庁大臣になったときに直轄の博物館としてオープンしました。

イスタンブール考古学博物館は考古学博物館、古代オリエント博物館、ならびにタイル博物館(陶器の館)の3つの部門から構成されています。

19世紀の終わりに有名な芸術家であり博物館責任者であるオスマン・ハムディの指揮によって皇帝付き博物館として設立されたあと、1891年6月13日に一般公開されはじめました。最初のトルコでの博物館としての重要性に加えて、世界の博物館の中で博物館として使用するためにつくられた建築物としても重要で特別なものです。多くの文化に属する何万点にもおよぶ作品で世界の大きな博物館の中でも際立った位置付けにあります。

作品はバルカン半島からアフリカまでの、アナトリア地方やメソポタミアからオスマン帝国の国境でもあったアラブ半島、アフガニスタンにまで及ぶ様々な文明に属す重要な作品が展示されています。

 
イズミール考古学博物館

所在地:イズミール

イズミール初の考古学博物館は1927年にテペジック地方にあるアヤブクラ(ギョズル)教会にてオープンしました。2つ目のものは1951年に文化公園内でオープンしましたが、不十分であり、もっと近代的なものが必要となってきました。そこで5000平方メートルに及ぶ博物館が1984年になってコナック地区のバフリババ公園内にオープンしました。

この博物館は展示室、研究室、衣料部屋、写真館、図書館と会議室から構成されています。博物館の内外で展示されているものの数は1500を超えています。博物館の入り口階にはイアソス、ピタネ、ベルガマや古代スミルナから見つかった考古学的に重要なものが展示されています。アルカイック、ヘレニック、ローマやビザンチン時代の胸像や肖像画などが展示されています。ヘレニズム時代のガラス製品、コインやブロンズ像がこの博物館の中でも有名です。大理石でつくられた像なども展示されています。

 

 

 


ゼウグマモザイク博物館

所在地:ガジアンテップ

ゼウグマは現在のガジアンテップから約45キロメートルの場所に位置する、古代商業都市です。

ゼウグマはローマ時代の別荘地であり、モザイク画にて有名です。ゼウグマはビレジック・ダムの建設の際に水没する可能性があることで、人々の注目を浴びました。ローマの別荘の大部分は2000年の発掘により日の目をみることになりました。ただし、1987年にはじまった発掘調査全体からはまだほんの少しのモザイクしか発見されていません。

今日、ゼウグマモザイク博物館は500平方メートルの広さに、1.5センチ長のブロンズ像のマルスとアフロディーテをはじめとして35のモザイクパネルが展示されています。世界で2番目に大きいモザイク博物館でもあります。



アンタルヤ考古学博物館

所在地:アンタルヤ

アンタルヤ考古学博物館はトルコにおける最も大きな博物館のひとつで、アンタルヤコンヤアルト地区に位置しています。13の展示ホールと野外ギャラリーから構成された合計7000平方メートルの敷地に約5000の作品が展示されています。さらに展示されていない25000から30000点の作品が所蔵されています。地中海やアナトリアのパンフィリア地域の歴史の好例を展示した博物館はトルコの中でも最も重要なものの一つです。この博物館はヨーロッパの特別な賞を受賞しています。自然史、前代史、後代史、古代史のそれぞれのホールならびに彫像、小さな展示物、帝国時の彫像、ならび棺石のホールにわかれています。またモザイク、貨幣、トルコ-イスラム期の作品、民俗学的なものを展示したホールならびに子供に関するセクションに分かれています。

 

 

 

イスタンブール近代美術館

 

所在地:イスタンブール

イスタンブール近代美術館は2004年にボスフォラス海峡沿いにおよそ8000平方メートルの広さをもつトルコで最初の私立の近代・コンテンポラリー博物館としてオープンしました。この美術館は近代・コンテンポラリー美術の収集・展示・資料作成においてグローバルな視野にたっているのが特徴です。

国際的な芸術センスでトルコの想像力を総合したこの美術館は多くの活動を支援しています。一時的なもしくは永久的な作品の展示のほかに写真ギャラリー、図書館、シネマセンター、カフェ、ショップ、ビデオルーム、ならびに教育的社会的プログラムにより幅広いサービスを提供しています。

 

 

 

 

 


ペラ博物館

所在地:イスタンブール

ペラ博物館は2005年6月にオープンし。スナとイナン・クラッチ財団がさまざまなレベルで文化的なサービスを提供しています。財団は300以上の絵画コレクションを持ち、特に17世紀から19世紀初期のオスマン世界により影響を受けたヨーロッパの画家たちの作品が豊富です。オスマン・ハムディの作品を含むオスマン帝国の後期200年ほどの時期は芸術史家たちの間でネイティブ・オリエンタリストの集大成といわれています。セブギとエルドアン・ギョヌルの後期の作品の多くは、この財団のコレクションの一部で、長期間にわたって展示されているものです。2005年6月にオープンしたうち1/3の部分は帝国からの肖像がとよばれており、スルタンやプリンス、オスマン帝国の王族の肖像画などが展示されています。