トルコはアジア・ヨーロッパ・アフリカを結ぶ地理的に重要な場所に位置しています。またアジアとヨーロッパの二つの大陸をつなぐルート上にあるため、東西文明の交流点となっています。国土の西側をギリシアとブルガリアに、南側をシリアとイラクに、東側はグルジア、アルメニア、イランと国境を接しています。また3方を黒海、地中海、エーゲ海に囲まれています。
トルコは国連、欧州評議会、北大西洋条約機構(NATO)、経済協力開発機構(OECD)、欧州安保協力機構(OSCE)、世界貿易機関(WTO)、イスラム諸国会議機構(OIC)、黒海経済協力機構(BSEC)、経済協力機構(ECO)などさまざまな組織のメンバーであり、また、欧州連合(EU)加盟候補国でもあります。
また2010年にはイスタンブールはヨーロッパの文化的首都としてさまざまなイベントが行われていました。
北緯36~42度、東経26~45度に位置するトルコの国土面積は78万3,602km2で、近隣諸国(イランを除く)および全ヨーロッパ諸国(ロシア連邦を除く)などの国よりも国土面積が大きい国です。国土の3%を占めるヨーロッパ側の地方はトラキヤ、残り97%を占めるアジア側の地方はアナトリアと呼ばれています。
高地や山地の多いトルコでは、標高の平均が1,132mです。北部と南部は高い山々に囲まれており、北部に連なる北アナトリア山脈と南部のトロス山脈により、トルコは標高が高くなっていると言えます。
トルコはまた、黒海地方のバフラ平野、チャルシャンバ平野、メルジフォン平野、中部アナトリア地方のコンヤ平野、地中海地方のチュクロヴァ平野、南東部アナトリア地方のムシュ平野、エーゲ海地方のバクルチャイ平野、ゲディズ平野、ブユクメンデレス平野、キュチュクメンデレス平野など、肥沃な平野に恵まれています。
トルコは、世界最大の地震地帯の一つであるアルプス・ヒマラヤ造山帯上にあり、北アナトリア断層上において1939年から現在までに8つの大規模な地震が起きています。
トルコは河川や湖が国々のいたるところで見受けられます。特にエネルギー生産発展の可能性が高い河川が流れる水域は黒海流域にあります。海に流れる河川にはサカルヤ川、フィルヨス川、バルトゥン川、イェシル川、クズル川、チョルフ川があります。水源がトルコにあり外国の海に流れているものの中で有名なものとして、ユーフラテス川とチグリス川があります。ユーフラテス川の1,263kmおよびチグリス川の523kmの部分はトルコ国内にあり、この二つの川はペルシャ湾に流れついています。
トルコには大小さまざまの自然湖やダムが数多くあります。国土の約11%を湖と湿地帯が占めており、湖のほとんどはマルマラ地方、中部アナトリア地方、東部アナトリア地方、地中海地方に位置しています。最大の自然湖は、東部アナトリア地方にある面積3,800km2、水深451mのヴァン湖です。西トロス山脈の「湖水地域」にある代表的な湖には、エイルディル湖、ベイシェヒル湖、そして塩水湖であるアジュ湖とブルドゥル湖があります。マルマラ海周辺には、サパンジャ湖、イズニク湖やブユクチェキメジェ湖があります。中部アナトリア地方の湖は浅く、塩分濃度が高いのが特徴で、アクシェヒル湖、エベル湖や、トルコ第2位の面積を誇るトゥズ湖はこの地方に位置しています。
トルコの気候は温帯性気候で四季があり、異なる季節の風情を同時に楽しむことができるのが特徴です。また温帯性気候に加え、夏は乾燥する地中海気候の影響も受けています。ただし、東地中海の大きい起伏が原因で降水量が多いのが特長です。地中海地方、エーゲ海地方、マルマラ地方南部は夏は暑く乾燥し、冬は温暖で雨量が多い地中海性気候。黒海地方は、より温暖で雨の多い海洋性気候となっています。中部アナトリア地方は夏は暑くて雨が少なく、冬は寒く雪の多いステップ気候。東部アナトリア地方は夏涼しく、冬は寒さが厳しく雪が非常に多く、南東部アナトリア地方は夏は暑く乾燥し、冬はあまり寒くなりません。
統計によると2009年のトルコ総人口は、7,256万1,312人です。人口の最も多い県は17.8%のイスタンブール県(1291万5,158人)、最も少ない県はバイブルト県(7万4,710人)です。81県のうち人口の多い県はイスタンブール県に次いでアンカラ県(6.4%)、イズミール県(5.3%)、ブルサ県(3.5%)であり、全人口の75.5%が都市部に住んでいます。
女性人口は総人口の49.7%、男性人口は50.3%で、0~14歳は総人口の26.3%、15~64歳は66.9%、65歳以上は6.8%となっています。日本に
比べて若者の人口率が高いのが特徴です。
トルコの公用語はトルコ語です。膠着語であるトルコ語は、モンゴル語、満州・ツングース語、朝鮮語、日本語とともにアルタイ語族に属しています。トルコ語を使用している民族は西は大西洋岸から東は太平洋まで、北は北極海から南はペルシャ湾までの範囲に広がり、合計約2億2000万人の人々が話しています。トルコ語(テュルク諸語を含む)は、全世界の言語の中で5番目に話者人口の多い言語でもあります。
トルコ語は以前、突厥文字、ウイグル文字、アラビア文字で記されていました。トルコ共和国建国後に初期大統領アタチュルクが実施した文字改革により、トルコ語の音声構造に適した新トルコ文字が作成され採用されるようになりました。